社交不安障害
病気の概要や特徴
社交不安障害ってどんな病気?
「人前にでると緊張感が高まり、顔が赤くなる。」
「緊張して汗が止まらない。声が震えて、話が上手くできない。」
「周囲の視線が気になり、人にどう思われているのか、異常に気になる。」
こういった症状から、日常生活、社会生活に大きな支障をきたしている状態を社会不安障害といいます。
例えば学校の授業や会社の会議などで、発言や発表をするときに緊張するのは普通ですが、上記のような症状のために、授業や会議に出席できないとなると、日常生活、社会生活上支障をきたしている状態と考えられます。そのような場面で症状がまた現れるのではないかという不安を「予期不安」と呼び、そのために症状が現れた場面や状況を避けるようになります。これを「回避行動」と呼びます。
このような悪循環にはまってしまうことも少なくありません。症状が悪化する前に治療を始めることが大切です。まずは気軽にご相談下さい。
社交不安障害の代表的な治療法
不安障害の治療は、薬物療法とカウンセリングが中心になります。
薬は、抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬などが使われます。また認知行動療法といわれるカウンセリングでは、こころと体をリラックスさせる、苦手なモノや場所に少しずつ慣れさせていく、極端な考え方のクセを見直すといったことをやっていきます。
こうした治療を通じてストレスを軽くし、不安や恐怖に対処できるようなサポートを受けながら、苦手なことに段階的にチャレンジして、自信を取り戻すことが回復につながっていきます。